横浜(神奈川)が甲府工(山梨)を下し、8強入りを決めた。先発した最速152キロ左腕・及川雅貴投手(2年)が制球に苦しみ先制を許したが、8回2安打6四死球2失点と踏ん張った。3回1死からは6者連続三振を奪うなど、計9奪三振。4回以降は持ち直し、安打を許さなかった。

打線は同点の6回に5点を奪って、突き放した。6回1死二、三塁の場面で、山口海翔捕手(2年)のゴロを相手三塁手が本塁送球するもセーフ。野選で勝ち越すと、続く1番小泉龍之介(2年)の中堅への2点適時二塁打。犠打を挟んで3番・度会隆輝内野手(1年)、4番・内海貴斗主将(2年)の連続適時二塁打で5点を挙げた。

平田徹監督(35)は「(7日の)神奈川県の決勝から間があった。初めは選手が硬かったが、結果的には良い勝ち方ができた。先制されたが『9イニングトータルで考えよう』と上級生を中心に落ち着いていた」と選手をたたえた。次戦に向け「とにかく全力でぶつかって精いっぱい頑張ります」と話した。