北星学園大付野球部のエースで今夏、同校を南北海道大会初出場に導いた杉村航大投手(3年)が18日、東都大学リーグの強豪・東洋大に合格した。同校野球部から、東都1部の大学に進学するのは初。「多くの先輩がドラフト指名されている名門。そういう大学に入れることに感謝し、しっかり自分で考え、上を目指せる選手になりたい」と意気込んだ。

東洋大は今秋ドラフトで、DeNA1位の上茶谷大河投手(22)ら4選手が指名を受けた。杉村は南大会後、上茶谷やソフトバンク1位の甲斐野央(22)の投球を動画で研究。「上茶谷さんのような制球とキレ、さらに最速159キロの甲斐野さんの球速に近づけるように。そして4年後、自分も指名される投手になりたい」と目標を定めた。

10月10日には、高校の先輩として初めてプロになったロッテ山本大貴(23)の1軍初登板(日本ハム戦)を自宅でテレビ観戦。「山本先輩に追い付き、追い抜けるように努力したい。そう思えるようになった」と刺激を受けた。沼山健吾監督(36)は「ここがスタート地点。力強く踏みだして欲しい」と期待。同校の歴史を塗り替えた最速146キロ右腕が新たな挑戦に乗り出す。【永野高輔】

◆杉村航大(すぎむら・こうだい)2000年(平12)4月4日、宮城県角田市生まれ。札幌苗穂小3年時にポルテ苗穂スクールで野球を始める。札幌篠路中から北星学園大付に進み昨秋、背番号10でベンチ入り。今夏は背番号1をつけ、南大会初出場と8強進出に貢献。好きな選手はソフトバンク千賀滉大、好きな言葉は真っ向勝負。家族は両親と妹。176センチ、75キロ。右投げ右打ち。