全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。名物監督の信念やそれを形づくる原点に迫る「監督シリーズ」第13弾は、大阪桐蔭を率いる西谷浩一さん(48)です。監督として、春夏通算5度の甲子園優勝を誇る実績は、西谷さんの指導力のたまものです。屈指の勝率の裏にあるものは-。その背景を全5回でお送りします。

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08年夏の甲子園で2度目の優勝を決め胴上げされる西谷監督
08年夏の甲子園で2度目の優勝を決め胴上げされる西谷監督

◆西谷浩一(にしたに・こういち)1969年(昭44)9月12日、兵庫・宝塚市生まれ。小学2年から野球を始め、主な守備位置は捕手。報徳学園(兵庫)から関大へ進み、3年時に全日本大学選手権準優勝。4年時は主将を務めた。93年から大阪桐蔭コーチを務め、98年11月から監督。いったんコーチに戻り、04年に監督に復帰。08年夏に浅村(西武)らを擁し全国制覇。12年は藤浪(阪神)、森(西武)らと甲子園春夏連覇。春夏5度甲子園で優勝。社会科教諭。