高校生歴代最速163キロの大船渡(岩手)佐々木朗希投手(3年)が「4番投手」で先発。1回表に「令和第1球」を投じた。住田の1番打者新沼への初球は外角低め135キロ低め直球が低めに外れた。

1番新沼はフォークかチェンジアップで空振り三振。2番伊藤はスライダーで空振り三振。3番鈴木はスライダーで中飛に仕留め初回は3者凡退に抑えた。最速は138キロと抑えめだった。

2回も1三振を奪い3者凡退。その裏の第2打席で中堅左へ目の覚めるような二塁打。その後相手のスキを突く好走塁で得点を記録した。

3回は先頭打者に安打を許したが後続を抑え無失点。最速は139キロをマークした。

佐々木の今春公式戦初戦を見ようと会場の釜石市平田運動公園野球場には早朝から多くのファンが訪れた。

一番乗りは釜石市内から来た藤原誠さん(42=会社員)妻瞳さん(37)娘の朱里さん(中1)の一家3人。午前3時半に球場到着。「まだ真っ暗でした」と話した。朱里さんが佐々木のファンということで「どうしても見たい」と駆けつけた。

午前6時前には50人以上が入場券売り場に列を作った。このため1時間早め午前6時に開場した。同7時過ぎには内野席は満員になった。