センバツ8強の龍谷大平安が安定している。実力校が多いが、2年連続35度目の夏を狙う名門が大本命なのは間違いない。

甲子園でも老かいな投球を披露したエース野沢秀伍投手(3年)の存在が大きい。春以降も直球、変化球を低めに集める投球術に磨きがかかっている。水谷祥平外野手(3年)奥村真大内野手(2年)らの中軸も得点力が高く、伝統の小技にも抜かりない。

対抗は春優勝の京都国際だ。春は主戦でフル回転した左腕の生駒拓也(3年)と速球派右腕の酒井海央(3年)が安定。主将で1番を打つ上野響平内野手(3年)から始まり、早真之介外野手(2年)らが控える打線はつながりがいい。

昨秋王者でセンバツ出場の福知山成美は、制球抜群の小橋翔大投手(3年)を中心にした堅実な野球が健在。甲子園の土を踏んだ分、簡単に転ぶことはないだろう。

京都外大西は1年生だった昨夏から活躍している山下航汰捕手(2年)の長打力が魅力。春の練習試合ではセンバツ前の星稜・奥川から本塁打を放つなど打球に角度がつく。京都翔英にはプロも注目する遠藤慎也投手(3年)がいる。

春準優勝の乙訓や鳥羽、立命館宇治なども頂点をうかがう。