令和最初の夏へ両雄が序盤戦から激突する。青森大会は連合3チームを含む計57チームの組み合わせが決まった。準々決勝を頂点にしたブロックでは、春優勝の第1シード青森山田と今春センバツ出場の八戸学院光星が同ブロックに入り、勝ち上がれば早くも3回戦で顔を合わせる。

春の県大会抽選の波乱が夏まで尾をひいた。固定番号「1」の青森山田が待つAブロックに、36番目にくじを引いた八戸学院光星が殴り込みをかけた格好だ。春県大会初戦で青森山田に敗れ、ノーシードから2年連続10度目の夏甲子園を狙う武岡龍世主将(3年)は「自分たちの甘さを再確認できた。プラスにして気負うことなく初戦から全力でいく」とエンジン全開を宣言した。

一方の青森山田・根本雄太主将(3年)も負けていない。「本当は最初の試合(2回戦)で当たりたかった。万全の状態で戦える。光星を倒さなければ優勝はない」と2年ぶり12度目の夏制覇に闘志を燃やした。

昨夏は準決勝で対戦。両校の夏対決は過去8度の決勝を含めて計17度で青森山田の10勝7敗だが、ここ5戦は八戸学院光星が4勝1敗とリードする。2強による7年ぶり3度目の3回戦カード。夏初対決の81年は青森山田、今回と立場が逆だった12年は第1シード八戸学院光星に軍配が上がった。両校とも宿敵を倒し、勢い加速させるつもりだ。【佐々木雄高】