プロ注目の京都翔英、遠藤慎也投手(3年)が先発し6回1安打11奪三振の好投で、チームを初戦突破に導いた。

京都NO・1投手の呼び声もある右腕は、ゆったりとしたノーワインドアップのフォームから、持ち味である伸びのある直球を主体に投げ込んだ。

初回、先頭打者から空振り三振を奪うと、そこから毎回の奪三振ショー。4回には1番からの打順を3者連続空振り三振に切った。5回、1死から四球で初の走者を出すも、落ち着いて後続を打ち取った。

6回には1死から初安打を許すが「少し力を入れました」と、ギアチェンジ。そこから2者連続空振り三振に仕留め、6回80球で圧巻の11奪三振と快投を見せた。

夏初戦のマウンドを、少し緊張していたと振り返り「自分の持ち味である真っすぐでどんどん押していく投球ができた」。130キロ後半の直球と効果的にスライダーなどの変化球をまじえ「今日は6割くらい」と余力もたっぷり。制球面に関しては「少し抜けたボールや引っかけたボールが多かったので、自分ではまだまだだと思います」と冷静に分析した。

11三振という結果にも、奪三振にこだわりはないといい「バッター1人1人という意識の中で、三振が増えていくのは良いことだと思います」。先発遠藤から2番手今井の完封リレーで勝ち上がり「初戦を良い形で入れたので、次のステップにつながっていくと思います」と、次戦へ意気込んだ。