安中総合学園の好投手、清水惇投手(2年)が、好投むなしく初戦で涙をのんだ。

高崎長野郷中3年時にU-15日本代表に選出された右腕は、多くの強豪校からの誘いを断り、2歳上の兄の後を追って野球では無名の安中総合学園に進学。1年秋からエースナンバーをつけ、今大会の注目の存在となった。

この日も1回に自己最速に並ぶ141キロを計測するなど、5回までは無失点にしのいでいたが、6回に犠飛で先制されると、1-1で迎えた8回につかまった。3本の長短打に失策も絡んで痛恨の2失点。結局、8回を8安打2四球3失点(自責2)で、2度目の夏を終えてしまった。

この試合のチーム失策は4。味方に足を引っ張られた面もあった。それでも右腕は、奪三振数が4つだったことに悔しさを募らせる。「アンラッキーを減らせるような投球をしないといけない。直球も変化球も、もっと切れをよくして空振りを取れる投球をしたい」と、さらなる進化を誓った。