中央中教校(群馬)が好投手を攻略し、3年ぶりの初戦突破を決めた。

前橋のエースとして出場した78年センバツで完全試合を達成した松本稔監督(58)の策が的中した。対戦が決まると投球マシンの球速を140キロ超に設定して清水対策に着手。9回の守備では打者の途中で先発の名古屋俊人投手(3年)を一塁から再度マウンドに上げて、ピンチを断ち切った。

指揮官は「取れても1点と思っていたのに。速球に慣れさせたのがよかった。投手交代は自分の経験から嫌な予感がしたので。40年前の感覚がよみがえった」と満足げだった。