東亜学園のエース細野晴希投手(3年)の夏が終わった。0-2の4回から登板し、6回3安打8奪三振1失点と好投した。9回には自身最速の140キロを記録するも、味方の援護なく、初戦敗退を喫した。「夏1勝は難しかった」と悔やんだ。

細野はU17代表東京都選抜にも選ばれるなど、部内でずばぬけた才能を持っていた。1年からベンチ入りした。それだけに、同学年の中では浮きがちだった。細野の支えとなったのは、中学から一緒だった主将・岩本翼内野手(3年)。細野は「なんでも言い合える大切な存在」と何度も帰り道に相談した。6年間一緒にプレーを続けた2人にとって、最後の試合となった。

東亜学園にとっては、平成元年に続く、令和元年の甲子園出場とはならなかった。だが、細野の挑戦は終わらない。「これからもっと体を大きくして、球威で打ち取る投手になりたい」と先を見据えた。