青森工が五所川原農林に延長10回、6-5で劇的なサヨナラ勝ち。2年ぶりのベスト16進出を決めた。

10回裏1死三塁で7番岩谷健希(としき)右翼手(3年)が右前打を放ち、決着をつけた。5回から登板した木村優太郎(3年)が6イニングを4安打無失点に抑え、勝利につなげた。

序盤に2つのスクイズなどで4点をリードしたが、3、4回に5点を奪われ逆転を許す。以降は緊迫の投手戦が続き、土壇場の9回裏1死一、三塁で3番横内瑠大(りゅうた)三塁手(2年)が左前打で同点にし延長へ突入。そこからサヨナラ打を放った岩谷は、前の打席まで4打席3三振だった。「みんな諦めず戦っていた。自分も諦めなかった」と胸を張った。菊池穣監督(42)は「下位で得点が課題だったが、よく打ってくれた」とたたえた。

好リリーフの木村は背番号4。公式戦登板は今年初だった。昨年秋に右ヒジを痛め、内野手に回った。春には守備で打球を当て、右指を負傷。やっと回復して臨んだ夏だった。「ずっと不調だったが、今日はいい投球ができた」と笑みを浮かべた。【北村宏平】