都立のシード校、紅葉川が初戦を8回コールドで勝利。今夏で勇退する田河監督(63)との夏を紅葉川ナインがまた長くした。

4回まで両者譲らない展開で0点が続いた。5回の攻撃前、選手から「バスターで行きましょう」と声掛けがあった。それまでテンポのいい相手左腕の投球に苦しんでいた。田河監督は「積極的に初球から向かっていって、足も使ってかき回していくために、僕もバスターが良いと思っていた。選手から言ってくれるのを待っていました」と笑顔で振り返った。策略が功を奏し、5回に5点を先制。8回にも2点を追加し、初戦を制した。

この日、4打数2安打1打点の活躍をした、菅沢一生内野手(3年)は「笑顔を忘れずに戦おうとみんなで話した。打てるコースは積極的に打つ意識で打席に入った。打てて良かった」とほっとした。

紅葉川は18日の4回戦、東京と戦う。田河監督の最後の夏はまだ終わらない。