東東京の小山台が、速球対策で公立勢72年ぶりの2年連続決勝進出を決めた。

最速151キロの上野学園・赤坂諒投手(3年)の対策を入念に行った。普段は120キロ設定のマシンを、前日は140キロに設定。打たずに目を慣らす練習を5球ずつ、バスターやバントを含めて交代で行い、実際に打つ練習はハーフ打撃をメインにした。3打数2安打2得点の森喜洋外野手(3年)は「ビデオで相手の研究をした。目を慣らしたので、さほど速さを感じなかった」。5安打ながら5つの四死球を選び、少ないチャンスを得点に結びつけた。

練習では昨夏のエース、戸谷直大投手(現筑波大)に変化球を投げてもらい、実戦感覚を養った。「去年の悔しさがある。小山台野球で優勝したい」。都立勢16年ぶり、同校として初の夏の甲子園へあと1勝だ。