島田商のエースで4番、主将を務めた小林史弥投手(3年)の戦いが準決勝で幕を閉じた。

4四球と制球が定まらない1回に喫した5失点が重くのしかかり、駿河総合に敗れた。「甘く入ったら打たれてしまうと思い、思い切りの良さがなかった」。年明けから痛みを抱える右ひじは万全でなく、2回1/35安打7四死球5失点でマウンドを降りた。打っても3打数無安打。応援席へのあいさつでは、涙があふれた。

それでも昨年は、2年生エースとして準優勝、今大会も4強にチームを導いた。進路については「現時点で野球を続けるつもりはない」と話し、「あと1勝、あと2勝。この経験が良い方向につながってほしい」と、後輩に思いを託した。