明石商(兵庫)・来田涼斗外野手(2年)は完全復調へ必死だ。センバツ準々決勝の智弁和歌山戦では史上初の先頭打者弾&サヨナラ弾の離れ業。U18日本代表候補にも選ばれた。

3季連続の出場。「久しぶりに戻って来られてうれしいです」と甲子園練習に臨んだ。シート打撃では詰まらされての三邪飛と中飛。快音は出なかった。

1番打者を務めた兵庫大会は打率3割2分とまずまずだったが「調子が悪かった。自分のスイングができてなかった」と浮かない表情で振り返る。「下半身を使うことを意識して、練習で修正しています」と急ピッチで備えている。

また兵庫大会ではメンバー外だった頼もしい“新戦力”が合流した。昨秋まで中森とダブルエースだった宮口大輝投手(3年)、副主将の宮下匡雅(おうが)外野手(3年)が甲子園メンバー入りした。

2人は兵庫大会決勝の翌朝、狭間善徳監督(55)にグラウンドに呼ばれた。チームは完全休養日だったが2人きりの最終テストでプレーを披露。背番号を勝ち取った。大会前に指を故障していた右腕宮口は「絶対くさったらアカンと思っていました」と、チームへの貢献を誓った。