国学院久我山・宮崎恭輔捕手（3年）は「完敗でしたね。応援してくれた皆さんに申し訳ないなと思いました」と振り返った。

9回2死。最後の瞬間は次打者席で迎えた。「欲を言っちゃいけないんですけれど、最後にもう1打席立ちたかったです。でも、それが今の自分の実力と受け止めました」と潔かった。

甲子園2試合で9度、打席に立った。そのうち8度出塁し（4安打、3四死球、1敵失）存在感を見せつけた。思い出に残るのは1回戦・前橋育英（群馬）戦での逆転適時打だ。「4番打者として一番貢献できた打席だと思います」。

この日も8回、左翼線へ痛烈な二塁打を放ったが、それよりも5回の併殺打が悔しい。「ゲッツーを打っちゃいけない場面で打ってしまって、まだまだだなと思います」。次は大学野球での活躍を夢見る。「上のステージでやるために、もう1度自分を見つめ直して、レベルアップしたい」と誓い、甲子園を去った。