日本ハム栗山英樹監督(58)が1日、大阪市内で開かれた日本高野連・竹中雅彦前事務局長(享年64)の「お別れ会」に参列した。

10月16日に間質性肺炎のため亡くなった竹中氏は元プロ選手が高校生に対して指導できるように門戸を広げ、学生野球資格回復制度などに力を入れた。栗山監督は監督就任前にテレビ朝日系「熱闘甲子園」でキャスターを務めており「(取材)許可をいただくところから、実際に現場に入らせてもらっても、最初はいろんなことがある中で調整してもらいましたし、混乱なくうまくやらせていただいた。僕にとっては(取材した)3年間は宝物なので」と元プロの障壁を除いてくれたことを感謝した。

現在はプロ監督だが、高校野球発展への思いは持ち続けている。「高校野球が野球の原点であるというか、世界に誇れるものだと伝えていっているつもりだが、そのことを高野連のみなさん、竹中さんから教えていただいて今がある。あれがなければ、僕が今(日本ハムで)ユニホームを着ていない可能性も高いと思っているので、感謝しかない。もっと長くやってほしかったが、我々が引き継いでいかないといけない」。故人の遺影を見つめ、思いを新たにした。