仙台育英(宮城)で2年時から4番を務めた小濃塁外野手(3年)が6日、大学進学を明かし、「最大の目標はプロになることです」と語った。

ドラフト指名を受けた全国の同学年野手と比較しても「走攻守でレベルアップしないといけない」と自覚している。同校トレーナーから、17年WBC米国代表でメジャー2年連続首位打者クリスチャン・イエリチ(27=ブルワーズ)の存在を伝えられた。「外国人の中でも打ち方がシンプルで、体の使い方がうまい。動画などを見て参考にしながら木製バットで練習しています」。今冬もバットを振り続けるつもりだ。

今夏の甲子園では鳴門(徳島)との2回戦、星稜(石川)との準々決勝で本塁打を放つなど、8強進出に導いたフルスイングが魅力だ。星稜戦では足がけいれんした相手2年生投手のもとに「先が長いんだから飲んでおけよ」と、ベンチからマウンド上に小走りで飲料を届けた姿も印象的。「両親からも『相手があるからこそ野球が出来る。みんなに感謝しないといけない』と教わってきました。育英で学んだ仲間の大切さとともに、今後も大事にしていきたい」。心も体も技術もさらに磨き、4年後のプロ入りに挑む。

◆小濃塁(おのう・るい)2001年(平13)8月11日生まれ、福島・浅川町出身。浅川小4年から、あさかわファイヤーズで野球を始め、小6で楽天ジュニアに選出。小学校時代に全ポジションを経験。浅川中では投手と捕手で県4強。170センチ、75キロ。右投げ左打ち。遠投110メートル。50メートル6秒2。家族は両親と姉。好きな言葉は、笑顔が生む幸せの連鎖。