<第92回選抜高校野球:選考委員会>◇24日◇大阪市

5年ぶり頂点のカギは、キャプテンの二刀流にあり。プロ注目の東海大相模・山村崇嘉主将(2年)は「自分たちは優勝しか狙っていない。やっとスタートラインに立てた。執念を出していきたい」と15年夏以来の日本一を誓った。

1年秋から4番を打ち、高校通算44本塁打。同53本塁打の西川、同27本塁打の鵜沼と強力打線を組む。本職の一塁に加え、昨秋から投手にも挑戦中。「打撃と投球どっちかをやったから、どっちかがダメになる、ではいけない」と力強く話した。門馬敬治監督(50)から、センバツまでに最速142キロからの3キロ増を課された。先輩の巨人菅野の動画が手本。さらに、昨年11月に練習試合で対戦した高知のスーパー1年生右腕・森木にならい、左足を胸まで引き上げるようにした。「球速を上げるためです。体重移動できるように」。同じく内野と投手の二刀流だった1学年先輩の遠藤成(阪神)の背中を追う。

門馬監督は「投打で軸に。そうなればチームはもっと強くなる」と期待を込めた。山村は「15年の優勝で縦じまのユニホームに憧れ、相模に来ました」と明かした。対戦したい相手を聞かれ、明石商(兵庫)と即答。「中森といういい投手が同じ代にいる。夏の甲子園で活躍していて意識してます」。次は自分が憧れを集める番だ。【古川真弥】

 

阪神遠藤(東海大相模OB)「毎日の厳しい練習で培ってきたアグレッシブさを発揮し、甲子園で東海大相模の野球を見せてください。そして、厳しい練習を一緒に耐え抜いてきたチームメートともに自分たちが果たせなかった日本一の頂を見てきてください」