東京都高野連は1日、都内で緊急理事会を開き、中止された今夏選手権に代わる「2020年夏季東西東京都高等学校野球大会」の開催を発表した。

夏の東京NO・1を決めるトーナメントになるかも知れない。公式戦として優勝旗も用意。7月18日開幕で、決勝は8月中旬を想定。決勝に神宮を使えるかは、これから詰める。日程が許せば東西東京の優勝校による対戦も考える。登録上限はこれまで同様20人も、毎試合、入れ替え可能とする案がある。無観客だが部員、保護者の入場も検討。スカウトについては未定も、武井克時理事長は「球児の進路に関わる」と前向きに話した。

日本高野連が5月20日に選手権中止を決める前から、東京都高野連は甲子園の開催有無にかかわらず、東西東京大会の準備を進める方針を示していた。暫定日程として、開幕を当初より1週間遅らせた7月11日に設定。だが、5月28日に東京都教育委員会が「新型コロナウイルス感染症対策と学校運営に関するガイドライン(都立学校)」を定め、都立の部活動再開は6月15日以降とされた。さらに、同日以降も当面の在校時間は1日6時間ほどに規制。授業後に部活動に充てられる時間は限られる。準備期間を延ばすため、開幕をさらに1週間、遅らせた。再び緊急事態宣言が発令されれば大会を中止する。

武井理事長は「ご家族、高校野球ファン、皆さん同じ思いだと思う。3年生が1度も大会に参加することなく終わるのは、しのびない。頑張った成果を発表する場を作ってあげたい」と強調した。【古川真弥】