神奈川県の独自大会が1日、開幕した。

初陣勝利とはならなかった。横須賀南は大和に0-10で6回コールド負け。先発の青木翔矢投手(3年)は、3回2/3を投げ2安打4失点6奪三振9四死球と制球に苦しんだ。

横須賀明光と大楠が統合されたことにより、4月に新設。新型コロナウイルス感染拡大の影響で練習試合も行えなかったため、今大会が初試合となった。新しいユニホームも初めて袖を通した。小笠原正馬主将(3年)は「横須賀南高校1勝を挙げようという気持ちで3年生は臨んだ。悔しいです」とうつむいた。

部員は9人のみ。統合当初は新しいグラウンドが雑草だらけで野球ができる環境ではなかった。コロナ禍の影響も受け、順風なスタートとは行かなかった。この日はバスケ部から助っ人を1人借りた。初勝利を目指して10人で立ち向かった。

3年生が引退すると部員は4人しか残らない。部員を集めるか、連合チームを組まなくてはいけなくなる。それでも小笠原は「後輩たちにはこういう結果になってしまった分、悔いのない終わり方をしてほしい」。新しい歴史を次の代に託した。