文徳が23年ぶりの優勝を決めた。今大会初先発した2年生の田辺斉真投手が9回途中まで1失点の好投。田辺は打っても3安打で、9得点の打線をけん引した。

熊本は7月上旬の豪雨被害の影響もあり、当初の予定を変更して熊本市内、城南地区、城北地区の3地区に分けて大会を進めた。一方で、新型コロナウイルスの影響などで出場辞退したチームもあった。

森田崇智監督(41)は「球児のことを思うと切なくなって…。大変な中での大会でしたので、そういう思いも受けて、一生懸命プレーしようと声をかけました」。文徳も3月途中から5月いっぱいまでは全体練習を中止し、選手各自に任せて自主練習で乗り切った。

新チームでは中心として期待される田辺は「優勝という形で終わることができて良かった。先輩たちの思いも背負って、来年は甲子園に行けるように頑張りたい」と前を向いた。