試合の均衡を破ったのは、6回裏2死二、三塁での「5番遊撃」井上隼斗内野手(3年)の一打だった。

4番福本綺羅(ひかる)内野手(2年)のスクイズ失敗直後だっただけに、流れを引き寄せた。「下級生は失敗もあるので、自分がカバーしてあげようという気持ちだった。越えてくれと思って走った。ランナー2人をかえせて良かった」。守備でも1回1死一、二塁で三遊間の当たりを軽快に捕球し、判断良く三塁でアウトに。攻守にわたってリズムを生んだプレーが光った。