すでにプロ志望届を提出している高崎健康福祉大高崎(群馬)の最速140キロ超右腕2人が、プロのスカウト陣にもアピールした。

8回に登板した橋本拳汰投手(3年)はスライダーで空振り三振発進。140キロの直球で一飛で締めるなど1安打無失点の好内容だった。「自分の出来ることは全部出せた甲子園だった。真っすぐも低めに投げられたし、変化球も良かったと思う」。

1年時のケガで出遅れていたが、昨秋の関東大会決勝では山梨学院相手に完封し、優勝に貢献した。ケガ予防も含めて、今冬もこぢんまりとせず「大胆に投げるフォーム」を追及し、球の勢いも増した。「プロ志望高校生合同練習会」(9月5、6日、東京ドーム)にも参加予定。「最速が144キロでは物足りない。時間はないが、そこまでにまずは145~146キロは欲しい。あとは変化球のコントロールを磨いていきたい。そうでなければ真っすぐを狙われてしまう」と次の目標に向かった。

9回に投げた鈴木威琉投手(3年)も、最速144キロをマーク。1安打無失点に抑えただけでなく、10球中5球が140キロを超えた。同じく、合同練習会に参加予定。「コントロールと変化球の精度を上げていきたい。レベルが高い投手陣の中でやれたことで成長出来ました」。入学当初が130キロだった球速も、145キロまで伸ばし、今秋のドラフト指名に挑む。