全国高校野球選手権大会の代替となる県独自大会が2地区で行われ、メットライフドームで開催された埼玉は、昌平が浦和学院を破って初の県決勝進出を決めた。

西武球場時代の91年以来、ドーム球場となってからは初の同球場での試合は7回で決着がつかず、タイブレークに突入。1点を勝ち越した9回2死一塁で、吉野哲平内野手(3年)が2ランを放ち、試合を決定付けた。

○…今回の球場使用は、メットライフドームを本拠地とする西武球団の提案で実現した。「球児たちのために」(球団)と、球場使用料が発生しない無償での提供だった。地元・所沢出身で何度も観戦に訪れたことがあった昌平の主将、千田泰智外野手(3年)は、好守でチームの決勝進出に貢献。「ここで試合をするのは初めて。いい体験になった」と笑顔。憧れの地で「打倒浦和学院」を実現させた。