日大山形が鶴岡東の県内公式戦連勝を「23」で止めた。延長サヨナラで決勝に進出。2年連続の東北大会出場を決めた。

2点差の9回に3安打1四球などで同点に追いつき、延長に突入。7回途中から救援した滝口琉偉投手(2年)が11回に1死二塁のピンチを招いたが、「点が入ると流れが向こうに行く。このピンチは絶対に切る思いだった」と、8番を変化球で三振。後続は内角直球で一塁ゴロに封じ「気持ちが乗った良いボールだった」と、手応えを感じる勝負球で裏の攻撃に弾みをつけた。

同裏は死球と内野安打、さらに犠打で1死二、三塁と攻めた。主将の3番佐藤拓斗内野手(2年)は「(ベンチから)『キャプテン頼むぞ』と声が聞こえた。自分が決めないといけない」と気合を入れ、内角直球に詰まりながらも右犠飛の殊勲打を放った。

県内公式戦では、昨春か4季連続(今春はコロナ禍で中止)で頂点に立っていた鶴岡東を止めた。佐藤主将は「ずっと鶴岡東に土をつけるのは自分たちという気持ちでやってきた。準決勝で勝てたのは自信がついた」と笑顔だった。【相沢孔志】

▽鶴岡東・津田正斗投手(2年=2番手で6回2/3を3失点。11回にサヨナラ打を許す)「どんな形でも点を取られたらサヨナラ負けだったので、しっかり腕を振って投げた。明日は東北大会出場を決められるように集中して戦いたい」