来春のセンバツ出場校を決める重要な参考資料となる秋季近畿大会決勝が1日、わかさスタジアム京都で行われ、智弁学園(奈良2位)が2発を含む12安打7得点の猛攻で9年ぶりの頂点に立った。大阪桐蔭(大阪1位)は2年連続準優勝となった。

センバツの近畿枠は6で4強以上の智弁学園、大阪桐蔭、市和歌山、京都国際は当確。残る2校は8強で兵庫1位の神戸国際大付を軸に天理、龍谷大平安、智弁和歌山で協議される見込み。来年1月29日に出場全32校が発表される。

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智弁学園が6度目の正直だ。06年から指揮を執る小坂将商監督(43)は、大阪桐蔭に公式戦5戦全敗していた。就任14年目の初勝利に「試合前『何とか勝たせてくれ』と。生徒たちが一生懸命やってくれました」とマスクの下の口元を緩めた。序盤から小刻みに加点し、2本塁打を含む12安打で7得点。3点リードの7回には主砲の前川右京外野手(2年)が右翼場外へ高校29本目の特大ソロで勝利を決定づけた。「みんなで勝って優勝して恩返しをしようと話してました」と会心だ。今大会は全4試合、各府県の1位校を破り、堂々の近畿王者に立った。