東海大菅生と日大三が決勝進出を決めた。東海大菅生はDeNA小池正晃ファーム外野守備走塁コーチ(40)の長男、祐吏内野手(1年)が決勝打を放った。日大三は宇山翼投手(2年)が、8回1/3を5安打2失点9奪三振と好投した。東京大会の優勝校は、来春のセンバツ出場がほぼ確実となる。東海大菅生は6年ぶり、日大三は3年ぶりの出場をかけ、15日の決勝に臨む。

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小池は98年に春夏連覇した父から甲子園の話を聞かされてきた。「自慢話ばかりするんです。『俺たちは優勝した』とか『俺は打ってるから』とか」と笑う。そんな父からのエールを受け、同じ舞台に立つまであと1勝と迫った。

3-3で迎えた8回2死一、二塁。高校時代、初球からフルスイングしていた父のように振り抜いた。「自分も腹くくって初球からいきました」。左前への決勝適時打となった。若林弘泰監督(54)から「信頼できる」と評価されるスラッガー。引退試合で2本塁打を放った父譲りの勝負強さを見せた。

二度あることは三度ある。三塁の守備では、9回2死から強襲安打、失策と2者連続で打球が飛んできた。2死一、二塁となり、またも打球は小池の前に。「めっちゃ緊張しました」と今度は無難に捕球。三塁を踏み、試合を締めた。「最後は笑って甲子園に行きたいです」。持ち味の打撃で父と同じ舞台に立つ。

▽関東第一・市川祐投手(2年=9回9安打7失点で敗れる)「9回を投げる体力がないと思いました。球威、質が落ちてしまう。体力を強化していきたい」