東海大菅生と日大三が決勝進出を決めた。東海大菅生はDeNA小池正晃ファーム外野守備走塁コーチ(40)の長男、祐吏内野手(1年)が決勝打を放った。日大三は宇山翼投手(2年)が、8回1/3を5安打2失点9奪三振と好投した。東京大会の優勝校は、来春のセンバツ出場がほぼ確実となる。東海大菅生は6年ぶり、日大三は3年ぶりの出場をかけ、15日の決勝に臨む。

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宇山は「お前ならできる」と、岡村海琉投手(2年)に託した。3-1の9回、1点差に迫られ、なお1死一、三塁だった。「岡村なら絶対にやってくれると信じてました」と、後続を断ってくれた背番号1に感謝した。二松学舎大付・秋山との投げ合い。相手が無安打投球を続ける中「粘って投げよう」と我慢した。1-1の6回は3四球で無死満塁を招いたが、三振、併殺で踏ん張った。

同じ左腕の岡村とのチーム内競争の末、背番号10を背負う。「マウンドに上がればエースだと思います」。試合前日を除き、両翼ポール間走12往復が日課。岡村と声をかけ合いながら走り、体力をつけた。今大会5試合中4試合先発で3完投。小倉全由監督(63)は「(成長した選手は)宇山が一番」。その宇山は、東海大菅生との決勝へ「粘って、絶対に勝ちます」と意気込んだ。