明徳義塾(高知)が2年連続20度目の出場を決めた。昨年も四国王者としてセンバツ切符を手にしたが、コロナ禍で大会は中止に。馬淵史郎監督(65)は「もう1年たったんやね。去年、中止が決まった時はショックだった。オレも今までにないぐらい落ち込んだ。粛々と受け止めて、一生懸命がんばろう、と思う。今の世の中では、大会をやってくれるだけでもありがたい。やる以上は、最大限に注意せなアカン」と話した。

同校は野球部員ら寮生活を送る生徒が多い。年末年始の帰省後には、全校生徒がPCR検査を受け、陰性を確認してから新学期をスタートさせたという。朝晩の検温や体調チェックを徹底。「本当に神経を使って、感染防止の対策している。調整はうまくいっているよ」と指揮官は話す。

昨秋はエース左腕の代木(しろき)大和(2年)を中心に、四国大会を優勝した。高知大会決勝では今秋ドラフト上位候補の森木大智投手(2年)擁する高知を引き分け再試合の激闘の末に倒した。「大会前から森木君がセンバツにいくだろうという雰囲気があった。そこを勝てたのは、チームにとっても大きい。代木は自信をつけた。とにかく安定感がある。フォームに欠点はないし、非常にいいバランスで投げている」。馬淵監督はエースだけでなく、チーム全体の成長を認めた。夏の甲子園優勝経験はあるが、春は4強が最高。昨年の思いを胸に、初のセンバツ優勝を目指す。

センバツ出場32校決定/学校メモ付き一覧