「進化への3カ条」を掲げ聖地での勝利につなげる。第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)に出場する北海が14日、札幌市内の北海道ガス室内練習場での練習を公開した。

最速145キロの左腕エース木村大成(2年)は、ブルペンに入り投球練習。直球、変化球をまじえ74球投げ、調整した。この日は今年に入り最速の141キロをマークし「プラン通り。ここからさらに上げていけたら」と手応えを口にした。

3月の開幕まで約1カ月に迫り「実戦を想定し、捕手と話し合いながら投げた」。ブルペンでの投球は、今年7度目。「ボール3、4個分ずれるときがある。最低でも1個分に抑えたい。外れてもボールになるように」と、制球面を改善点に挙げた。練習後は大津綾也捕手(2年)からフォームのアドバイスを受け「『力むとリリースポイントが下がる。もう少し楽に投げた方がいい』と言われた」とヒントをもらった。

会得しきれていないチェンジアップも10球程度盛り込み確認。「右打者の外角をつけるボールになれば。質を上げて本番でも使いこなせるように。球種が増えれば配球もふくらむ」。球速は甲子園での150キロ到達を目指しているが、平川敦監督(49)は「最速よりも初速と終速の差を少なくすることが大事」と助言。制球、変化球、球威といずれも磨きをかけ、本番での快投につなげる。【永野高輔】