春の県大会出場に王手をかけた。東奥学園が18安打10得点の猛攻で、青森南に7回コールド勝ち。「1番投手」で先発出場した滝本日向(2年)が投打で躍動した。5回を投げて3安打1失点の好投。バットでは、2安打1得点と“二刀流”の活躍だった。

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「青森の二刀流」襲名を目指す。先発した滝本は、力のある直球を軸に多彩な変化球を織り交ぜた。5回を投げて3安打1失点の好投。最後のイニングは、3者連続三振で締めくくり、8三振を奪った。「最少失点に抑えられたのは良かったけど、球は走っていなかった」と結果以上に自己評価は辛口だった。

打っては「1番打者」で2安打をマーク。4回無死一塁から中前打で出塁。そこから長短6連打の集中打で一挙5得点。2回の第2打席では中越え適時二塁打をマーク。今冬は体重増加を目指し、どんぶり3杯の白米を一日のノルマに設定。昨夏と比べて11キロ増の75キロにスケールアップし、「打球の飛距離が伸びて、強い打球も打てるようになった」と手応えを実感する。

憧れの選手はエンゼルス大谷翔平投手(26)。滝本は「投げても、打ってもすごい選手。投球フォームの体の使い方は、動画で見ながら参考にしている」と、お手本にする。チーム目標には「2季連続の県大会出場」を掲げる。次戦は今日7日、青森と対戦する。「投げるのであれば、0点に抑えてチームが勝てる雰囲気をつくっていく」。本家同様に二刀流で勝利を呼び込む。【佐藤究】