静岡・高須大雅投手(3年)は夏に向け、進化を続けている。春の静岡県大会で自己最速を3キロ更新する144キロを計測。敗れた準決勝の掛川西戦は脱水状態で乱れたが「秋より全体的なレベルは上がった」と、手応えを口にする。

192センチの長身を生かすため、天理(奈良)の193センチ右腕、達のフォームを参考にした。センバツでの達の投球映像を何度も見て実践。軸足からの体重移動がスムーズになった。課題のインステップも改善され「シュート回転が減り、制球が安定した」と話す。

6月の練習試合で自己最速を145キロに伸ばし、ギアをさらに上げてきた。中学時代から大きな期待を受け、甲子園に春夏42回出場の名門校へ入学も、自身はここまで未出場。「夏は相手を圧倒する投球をして(チーム、個人で)県NO・1になる」と誓う右腕は有言実行で、次の目標であるプロ入りにつなげる。【河合萌彦】