静岡東ナインが、亡き仲間へ夏の勝利を届けた。昨年9月、当時1年生の萩田大貴さんが病気で死去。ナインはベンチに萩田さんの写真を置き、共に戦った。

1-2の6回、宮原海人外野手(3年)の犠飛で同点。7回には望月良章主将(3年)のスクイズなどで2点を追加し、4-2で富士宮西に競り勝った。望月主将は「良い報告ができます」と胸を張った。この日、萩田さんの両親もスタンドで応援。父高秀さん(52)は「粘り強いこの子たちらしい勝ち方だった。息子の存在が、力を発揮するきっかけの1つになってくれればうれしい」と、目を潤ませた。