炎天下、釧路北陽ナインが我慢し、耐えて勝利をつかんだ。開幕戦を7回コールドで制し、4年ぶりの北大会初戦突破。南部篤也監督(54)は「暑かったです。選手がほんとによくやってくれました」と、厳しい状況の中で戦い抜いた選手をたたえた。

この日の旭川は黙っているだけでも汗が噴き出てくるほど、まさに灼熱(しゃくねつ)だった。最高気温は32度を超えた。この時期最高気温が20度に届かないこともある釧路の選手たちにとって、過酷な環境だった。「エネルギー系のゼリーを取ったり、ドリンクを取ったり。のどが渇いていようがいまいが、とにかく先に先に」と、同監督はこまめな水分補給を徹底させた。

攻守交代のわずかな時間にも対策をしっかりと施した。攻撃を終え守備に向かう選手たちの元へ“熱冷まし隊”が出動。控え選手たちがアイスパックを出場選手の首や頭に当て冷却。「(体感温度が)変わります。涼しいです」と口にした2番松田は3安打5打点と大当たり。効果を発揮し、打線をけん引してみせた。「チーム一丸となっていきたい」と次戦も暑さに負けず戦いに挑む。【山崎純一】