旭川工が逆転サヨナラ勝ちで北見柏陽を下した。9回に1点差を追いつくと、1死三塁で2番小林が左中間に決勝打を放った。第4打席まで2打数無安打も、勝負どころで貴重な一打。「チームに貢献出来ていなかったので、最後に打ててうれしい。後ろにいい打者がいたので、つなぐ思いで打席に立った」と振り返った。

中学までは右打ちも、同学年に左打者が少なく50メートル6秒7の俊足だったこともあり1年秋から「足を生かせるように」と左打ちに挑戦。早朝5時半から父にティー打撃を手伝ってもらい2年秋から両打ちに。この日は新たに身に付けた左打席でサヨナラ打を放ち「全校応援も力になった。次は1打席目から打てるように集中したい」と意気込んだ。

▽旭川工の上村健太監督(39) 僕の采配が悪い中、選手たちがあきらめずに最後までよく戦ってくれた。1戦1戦たくましくなっている。

◆旭川工の北北海道大会成績 過去16度の出場で優勝5度、準優勝1度、ベスト4が2度。今回の勝利で通算31勝11敗、勝率7割3分8厘。