2大会連続出場の滝川がシーソーゲームを制し、70年以来、51年ぶりとなる北大会勝利を挙げた。

1回1死三塁から、3番松村清広二塁手(2年)が左前に適時打を放ち先制。中盤まで相手にリードを許したが、選手たちは落ち着いていた。

5-6の7回、同点に追いつき、なお1死一塁で4番藤岡大地中堅手(3年)が「左中間の意識で打席に入りました」と、言葉通りに左中間を破る決勝の適時二塁打を放つなど、この回3得点。8回にも1点を追加。9回1点差まで詰め寄られるも逃げ切った。

畑瀬善信監督(46)は「ほんとによく選手たちがやってくれた。これまで長い間、野球部をつないでくださったOBの方々にもいい報告ができたのかなと思います」と笑顔をみせた。

◆1970年(昭45)出来事 大阪で日本万国博覧会開催。三島由紀夫割腹自決。よど号ハイジャック事件。主な流行語に「鼻血ブー」「う~ん、マンダム」。主なヒット曲は「今日でお別れ」(菅原洋一)「知床旅情」(加藤登紀子)「走れコータロー」(ソルティー・シュガー)。夏の甲子園は原貢監督率いる東海大相模が初優勝。

◆滝川の北北海道大会成績 南北北海道大会分離(59年)以前は、全国中等学校優勝野球大会から全国高校野球選手権に改称された初年度、48年に初出場で北海などを下し準優勝。南北分離後、60、64年に4強進出を果たした。今回18度目の出場で、70年1回戦で旭川龍谷に2-1で勝利して以来、通算8勝目。