昨夏の道高野連独自開催の南大会で優勝した札幌第一が、同4強の札幌大谷を7-1で下した。最速141キロの先発右腕、帯川が8回6安打1失点(自責0)、13三振を奪う好投。打撃でも2回2死一、三塁で先制の左前適時打を放つなど3安打2打点で難敵撃破に貢献した。「地区では野手に助けてもらっていたので、何とか今度は勝ちにつながる投球ができて良かった」と振り返った。

今夏は地区初戦の北広島戦に先発し4回2/3 13安打8失点。打線が大量点を取ってくれたため14-10と勝利も「自分が勝たせなきゃという思いが力みにつながってしまった」。菊池雄人監督(49)から「チームで勝つという気持ちで投げなさい」と助言され反省。精神的にリラックスし、この日の好投につなげた。

南大会前には、昨年主将兼エースの山田翔太(明大1年)から、現3年と昨年の3年生の共有ラインに「絶対に優勝してくれ」とメッセージが届いた。帯川は「甲子園という約束を果たすため、次も気負わず自分の仕事をこなしたい」。昨夏優勝も、コロナ禍で聖地に立てなかった先輩たちの思いを引き継ぎ、戦い抜く。【永野高輔】

▽16安打で勝った札幌第一の川口主将 安打は多かったが、つながりを欠いた。自分も4番としてチャンスで一本出さないといけなかった。気持ちが入りすぎて空回りしている部分もあると思うので、しっかり修正したい。