6大会連続の夏甲子園出場を目指していた優勝候補の花咲徳栄が、5回戦で敗退した。

9回に4点差を追いつき、同点に持ち込んだがサヨナラ負けを喫した。岩井隆監督(51)は「今大会は、ずっと連覇ということに、ものすごく生徒たちがプレッシャーを感じていた。最後(9回)だけ、自分たちらしい野球ができて、それが見られてよかった」と淡々と話した。連覇という言葉による重圧がかかるのは、指揮官も同じ。「(プレッシャーが)なかった訳ではない。勝ちたい、勝たせてやりたいという気持ちだった。次のステップだと思って、もう1回作り直します」と話した。

山村学園の小刻みな継投に苦しんだ。味谷(みや)大誠捕手(3年)は「焦ってしまって、いつもの野球ができなかった。(連覇は)先輩たちが恐怖やプレッシャーに打ち勝ってきたことを自分たちができなかった。後輩には、この失敗を伝えたい」と話した。

強肩で打撃にも定評があり、NPBのスカウトも注目していた逸材。「プロ1本で、目指していきます。(OBの)オリックス若月選手みたいな捕手になりたい」と目標を掲げた。