近大付が接戦を制し、5回戦に駒を進めた。

2点を追う6回、3番・日和佐洵音(まお)内野手(2年)が内野安打で出塁して二盗を決めると、4番・作田雄規外野手(3年)が右前適時打を放ち、1点を返した。なおも1点を追いかける8回2死一、三塁で、作田がヘッドスライディングでショート内野安打とし、その間に三走が生還。同点に追いつき、延長戦に突入した。

12回まで両者譲らず、タイブレークへ。決着が決まったのは13回だった。代打佐藤琉生内野手(2年)が犠打を決め、続く日和佐がサヨナラ打を放った。日和佐は「ことごとくチャンスをつぶしてしまっていたので、一発決めてやろうと言う気持ちだった」と振り返った。

投げては先発山田大聖投手(3年)が13回を完投した。序盤はストレートを打たれる場面があったが、中盤から変化球の割合を多くして決め球にストレートの投球に修正。7回以降無失点と立て直し、粘りのピッチングでチームを支えた。山田は「後半にかけて修正できたことは良かった」と話した。