修徳の最速146キロ右腕、床枝魁斗投手(3年)は8回6安打4失点で敗れた。

関東第一のエース市川との投げ合いに敗れ、「チームを勝たせられませんでした。自分の失点で負けた。チーム全員に申し訳ないです」と責任を背負い込んだ。

初回、内野安打と2四球で、いきなり無死満塁を招いた。だが、後続を空振り三振、遊ゴロ併殺で切り抜けた。悔やまれるのは3回だ。2死一、二塁で、石見に中前へ先制を許す適時打を打たれた。初回に空振り三振を奪ったスライダーを投じたが、甘く入った。「スライダーが合ってなかったので。でも、1球で外野に運ばれた。相手が上手だったのかな」。さらに、続く津原には初球のカットを3ランとされた。

4回以降は立ち直り、追加点は与えなかった。それだけに、3回がもったいなかった。2日前、小山台との準々決勝で延長10回、計141球を投げたばかり。「投げていく中で自分の状態を把握して、できることをやらないといけない。調子や疲れは、あまり気にすることはありませんでした」と言い訳にはしなかった。

荒井高志監督(36)は「相当、疲れはたまっていたと思いますが、彼なりに良くやってくれました。(悔やまれるのは)3ラン。初球でしょう。その辺が、指導者としての私の甘さかもしれません」と、エースをねぎらいつつ、やはり勝敗を分けた1発を悔やんだ。

床枝はプロからも注目されている。今後の進路については「まだ決めていません。指導者の方々と話し合って決めたいです」とした。