高川学園(山口)の鉄腕左腕が145球で完投勝利を挙げた。河野颯投手(3年)は味方守備の乱れもあり、7安打6失点(自責1)も「自分1人で行きたい気持ちはありました。後の2人(松川、松村)はとても頼りになるので、思い切って投げることができました」と胸を張った。山口大会でも全5試合を1人で投げ抜いたが、甲子園でもマウンドを守り抜いた。

序盤は変化球が決まらず、5回までに6失点と苦しんだ。だが、5回終了後のグラウンド整備中に頭を整理。「6回以降はコントロール重視で」追加点を与えず、味方の同点、さらにサヨナラを呼んだ。

3日間、雨による順延が続き、さらに、この試合の開始が午後7時10分と待たされ続けた。それでも「調整は難しかったけど、自分たちのグラウンドでもナイターは経験していました。そこは、あまり気にかけなかったです」と頼もしかった。