第1試合の日大東北(福島)-近江(滋賀)が5回裏途中で降雨ノーゲーム。今大会7度目となる順延が決まった。天候の対応に関し、大会本部がオンライン会見を開いた。

民間気象情報会社の気象予報士も交え、この日は午前5時半に最初の協議を行ったという。その段階では、予報を見極められなかった。1時間後に再協議。その時点で、8時過ぎに雨が少し降るが、試合終了まではもつだろうと判断。7時58分、プレーボールに至った。

ところが、9時すぎに激しい雨が降り始め、9時3分に中断。2時間以上待ったが、11時25分にノーゲームが宣告され、20日に順延となった。第2試合の西日本短大付(福岡)-二松学舎大付(東東京)も20日に順延された。第3、第4試合は午後3時ごろの開始を目指すとした。

第2試合の両校は8時半ごろに球場入り。準備を進めていた。第1試合のノーゲーム時点で既に3時間ほど経過。山本秀明・朝日新聞社高校野球総合センター長は「雨があがる可能性は午後3時ごろ。そこまで待ってもらうのは適当ではないと判断しました」と説明した。

第1試合までが1回戦だった。第3、第4試合(ともに2回戦)が行われれば、1回戦より先に2回戦が行われるという異例の事態となる。山本センター長は「この天候を考えて、ご理解いただければと思います。既に順延が7度となりました。各選手を待たせている。待っている選手になんとか早く試合をして欲しい。また、各地の学校で2学期を控えている。高校野球は教育活動の一環。真摯(しんし)に受け止めています。今後も雨が予想されている。大会本部としては、その都度、適切な判断を下していけるよう、してまいります」と理解を求めた。