智弁和歌山(和歌山)が、智弁学園(奈良)との「智弁対決」を制し、00年以来、21年ぶりに3度目の全国制覇を果たした。

優勝した智弁和歌山・中谷仁監督(42)の一問一答は以下の通り。

-日本一、どんなお気持ちか

中谷監督 選手たちが、甲子園を目指せない苦しい去年をへて、真摯(しんし)に努力してきた結果だと思います。本当にうれしいです。

-初回の4点、積極的に打っていきましたが

中谷監督 強力打線の智弁学園さんなので、1点ずつ重ねるよりも、とにかく打ち勝たないと優勝はないと、覚悟を決めていきました。

-2点を返された後、中盤まで試合が動きませんでした。選手たちにはどんな声を

中谷監督 「もう1度、ここからもう1試合始まるような気持ちで、とにかく7回、8回、9回にヤマが来るから。このまま終わるわけない。しっかり、いつも通り準備をして挑もう」と声をかけました。

-投手陣が豊富な中、甲子園では1球しか投げていなかった伊藤大稀投手(3年)が先発でした

中谷監督 県予選の決勝でも素晴らしいピッチングをしてくれたので。信頼をおけるピッチャーということで、今日も大試合に強い彼を期待して送り出しました。

-中西聖輝投手(3年)を4回途中で送りました。あの継投のタイミングは

中谷監督 高橋(令投手・3年)にしても、塩路(柊季投手・2年)にしても、武元(一輝投手・2年)にしても、スタンバイをしてくれてたので。誰で行こうか迷いがあったんですけども、今朝、中西に聞いたら「先発でも行けます」ということだったので、エースに任せました。

-決勝が智弁対決に

中谷監督 もう本当に、理事長先生はじめ智弁ファミリーは本当に愛にあふれてる素晴らしい学校だと思ってます。ここで決勝戦を行うこと自体が、本当に夢のような、幸せな時間でした。

-高嶋仁監督から引き継いで3年。どんなことを大事にしてきたか

中谷監督 やはり、勝利への執念。そこに尽きるのかなと思います。

-今大会はコロナの心配や、天候不順の影響もあった。選手にはどんな言葉を

中谷監督 「いろんな制約、制限がある中、やれることをしっかり準備しながら、決まったことに集中して挑んでいこう」という声掛けを常にしてました。

-学校としても新しい歴史をつくった

中谷監督 はい、子供たちがやってくれました。

-おめでとうございます

中谷監督 ありがとうございます。