新生・帝京が都市大高に5回コールドで快勝し、本大会出場(10月2日~)を決めた。

「1番三塁」の小島慎也内野手(2年)が、4打席ですべて得点に絡む4安打を打ち、打線をリードした。

1番打者に徹した。初回、カウント1-2から低めの真っすぐを右翼越え安打。チームはそれに続き先制点をあげた。「これで勢いに乗れた。1番打者の1打席目が、チームに影響がある。それを意識してプレーしました」と、胸を張った。

「1番打者として三振をしない自信はある」。得意な選球眼で早めに見極め、積極的にバットを振る。今夏から1番に座るが、今春の大会から公式戦での三振は0。夏の大会が終わってから、バットの握りを少し変え、バットが内から入るようになり、ヒットを量産している。

まだまだ気持ちは緩めない。初戦では本塁打を放ったが、この日はヒット4本。「今日はホームランを打てなかったので」と反省しきり。長打を打てる1番打者へ。まだまだ目指す頂は高い。「1つ1つ受け身にならず、優勝目指して頑張ります」と力を込めた。

新チームから指揮を執る金田優哉監督(36)が就任以後、常々口にしている言葉は「優勝」。「でも、そんなに甘いものじゃない。ここから優勝することの厳しさに取り組んでいく。それぞれが役割に徹し厳しさをもってやっていきたい」と、気持ちを引き締める。いよいよ新生・帝京が、優勝を目指し本大会へ乗り込む。