神戸学院大付が創部初の秋季兵庫県大会で8強に進出した。今秋の県大会は3勝目。岩上昌由監督(45)は「秋1勝自体が初めて。県大会は春夏通じて16強も初めてでした」と喜んだ。16年に校舎移転とともに軟式から硬式へと変わり、創部された硬式野球部が県大会8強進出と歴史を塗り替えている。

岩上監督が力を入れているという打線は14安打6得点。「丁寧に打ち返して、基本に忠実に」という方針で指導。「6割くらいのスイングで数を打つ傾向が強かったので、8月中旬からはティー打撃を含めて1本のスイングを打っていこうとしてから上がってきた」と手応えをつかみはじめている。

先発のエース小林大雅投手(2年)は県大会初先発。「調子は良くなかったが、途中でクイックを入れたりしてストライクが入った。修正の仕方がわかった」。3安打ながら6四死球と走者を背負う場面が多かった。8回裏のマウンドに上がる直前には相手の選手交代で時間がかかり、10分ほど時間が空いた。そこから3連続四球で降板。それでも8回途中を3安打2失点と粘投して、勝利に導いた。

初の県大会8強。まだ見ぬ景色が広がるが、小林は「目の前の試合を先を考えずに戦っていきたい」と意気込んだ。7回にスクイズを決めるなど2安打1打点の主将・峯松倖生捕手(1年)も「目標は近畿大会に出ること。そこに向けて1戦1戦目の前の試合を勝っていく。勝ち切れたのはチームとしてもいい収穫」と胸を張った。【林亮佑】