鳴門(徳島)が粘りの戦いで、13年以来、9年ぶりのセンバツ出場が濃厚になった。

土壇場の延長11回2死二、三塁。豊田凌平外野手(1年)が中前適時打を放ち、勝ち越した。左腕先発の冨田遼弥投手(2年)も要所を締めて11回2失点13奪三振の快投。夏の甲子園で活躍した明徳義塾(高知)の吉村優聖歩投手(2年)を攻略して競り勝った。

吉村との投げ合いを制した冨田は「なかなか点を取れない。粘り強く投げて、自分が点を与えないようにと。甲子園でいい投球をしていた。自分は甲子園に出られなかった。今日は投げ勝ててよかった」と胸を張った。森脇稔監督(60)は「冨田が粘り強く投げて、野手がノーエラーでしっかり守り切った。(冨田は)連打じゃなく、ワンヒットで抑えられてきている。精神的に成長している」と評した。