2年ぶりの明治神宮大会が20日、開幕する。高校部の部では、高校通算47本塁打(公式戦10本、練習試合37本)をマークする佐々木麟太郎内野手(1年)擁する花巻東(岩手)が初戦で国学院久我山(東京)と対戦する。各地区の秋季大会を勝ち抜いた、いずれ劣らぬ強豪チームの注目ポイントを紹介する。

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<20日>

▽第1試合(午前8時30分) 花巻東(岩手)-国学院久我山(東京)

【花巻東】どこからでも得点できる切れ目のない強力打線を誇る。投手陣も個性派ぞろいだ。

【国学院久我山】結束力の高さを武器に東京大会制覇。スクイズ、重盗などの「積極攻撃」は見物だ。

▽第2試合(午前11時) クラーク(北海道)-九州国際大付(福岡)

【クラーク】右腕辻田、左腕山中の2本柱安定。北海道大会5戦6失点の堅守軸に初勝利狙う。

【九州国際大付】九州大会は3戦連続満塁弾含む6本塁打。1年生4番・佐倉軸の強力打線が強み。

<21日>

▽第1試合(午前8時30分) 広陵(広島)-明秀学園日立(茨城)

【広陵】長打力の光る1年生4番真鍋、中国大会全4試合登板のエース森山が投打の中心となる。

【明秀学園日立】エース猪俣を中心に、強力打線に機動力と多彩な攻撃で、高い得点力を誇る。

▽第2試合(午前11時) 大阪桐蔭(大阪)-敦賀気比(福井)

【大阪桐蔭】近畿大会4試合で投手陣は1年生左腕前田を軸に2失点、打線も同31得点と脅威。

【敦賀気比】上加世田がエースで4番、主将として北信越大会4戦34得点のチームを引っ張る。

<22日>

▽第1試合(午前8時30分) 高知(高知)-花巻東と国学院久我山の勝者

【高知】背番号1でクリーンアップを任される高橋が軸で、山下や川竹も投打に存在感◎。

▽第2試合(午前11時) 日大三島(静岡)-クラークと九州国際大付の勝者

【日大三島】名将永田裕治監督の下で成長大。東海大会3試合で31安打21得点の打線は強力だ。

◆明治神宮大会 高校、大学ともトーナメントで実施。高校は全国10地区の秋季大会優勝校が出場し、優勝した学校の地区には「神宮大会枠」として、来春センバツの選出枠が1校プラスされる。大学は11校が出場。全国26連盟のうち、東京6大学、東都は秋季リーグ優勝校。他の9校は、複数連盟の代表。なお、昨年は新型コロナウイルスで大会が中止されたため、今年は2年ぶりの開催となる。