激戦となった関東・東京地区の6枠目には二松学舎大付が滑り込んだ。昨秋の東京大会決勝では、9回2死まで2点リードしながら国学院久我山にサヨナラ負け。市原勝人監督(56)は出場が微妙な冬の期間、選手たちに呼びかけた。

【センバツ出場校一覧 ライブ速報】はこちら>>

「あると信じてやろう。信じてやることが必ず肥やしになる。落選した時に人一倍悔しがれるように。うまくいった時に謙虚になれるように。心身を磨こう」

サヨナラ打を浴びたエース左腕の布施東海投手(2年)は、何度も映像を見返した。最速137キロからのスキルアップがテーマ。「球速を上げる。スタミナを上げる。下半身強化」と原点に返った。タイヤを押し、ポール間を走り、体重74キロから2キロ増やした。

7年ぶり6度目の出場を決めると、OBの鈴木誠也のサインが飾られた校舎に野太い声が響いた。市原監督は「6校目は選んでいただいた立場。恩返しできるように。優勝できるように頑張らせたい」と期した。