第94回選抜高校野球大会(甲子園)に、38年ぶり2度目出場の日大三島(静岡)の永田裕治監督(58)と加藤大登(ひろと)主将(3年)が19日、オンライン取材に応じた。同校は大会第3日の21日、1回戦第2試合(午前11時半開始予定)で金光大阪と対する。

2020年4月に就任した永田監督は、前任校の報徳学園(兵庫)を率いて春夏通算18度甲子園に出場した。聖地に立つのは、ベスト4に進出した17年春以来5年ぶり。就任2年目で日大三島を甲子園に導いた名将は、対戦相手の印象について「粘っこい相手と認識している。ゲームセットの時に勝っていればうれしい」と話した。

チームは前日18日昼に現地入り。同日の練習後、夜にメンバー外も含めて、全部員でのオンラインミーティングを開いた。指揮官は「全部員に思いを話してもらった。目の色が変わったと感じる」。大舞台での一戦を前に、全員の思いを1つにした。

雨天順延のため、当初の予定から1日遅れで初戦を迎える。加藤主将は「先を見ずに、全員野球で1勝を勝ち取りたい」と意気込んだ。38年前のセンバツでは、1回戦で三国丘(大阪)を6-5で下して甲子園初勝利を挙げた。同じ大阪勢から甲子園2勝目を狙う。